Amex 2F Renewal / Yusaku Matsuoka Portfolio

Yusaku Matsuoka Portfolio

松岡祐作デザインオフィスの
「これまでのプロジェクト」

Amex 2F Renewal

設備ユニットを中心に捉えての、逆コの字型のユニークなワンスペース。キッチンはオープン/クローズを選択でき、SOHO対応も可能なコンセプトルーム

居室1
(1スペース + クローズキッチン)

居室1
(1LDK + オープンキッチン)

居室1
(廊下入口とキッチン)

居室1から眺めた南側開口部

居室2から眺めた全景

居室2から眺めた南側開口部

洗面脱衣室

バスルーム

玄関

居室1から眺めた全景 (夜景)

設計指針

場所は福岡市の中心地「赤坂」にあります。その一角にある大規模な賃貸集合住宅の2階にあった集会スペースを、 賃貸住戸へとリニューアルする計画を依頼されました。設計にあたっては、通常「1LDK」と呼ばれ、パーティションを収納することでワンスペースにもなる、一般のやや大雑把な計画をまずは見つめ直しました。様々にスタディを重ねた結果、キッチン+バスルームの設備ユニットを住戸の中央に置き、逆コの字型の、細長いワンスペースを設定する着想を得ました。ワンスペースながら、設備ユニットがもたらす「視線の物陰」が「回遊性」を伴いつつも独特の奥行感をもたらし、SOHOにも対応可能なパブリックとプライベートの分節を柔らかく設定します。さらにこの物陰が、半ば現象的に「視線の広がり」という機能をもたらします。居室の幅を拡張する目的で取り入れた斜めの軸線、特殊な素材を用いての天井面の映り込みが、さらに「視線の広がり」という機能を展開していきます。南面にあって陽当たりが良く伸びやかな形態のバルコニーに植栽を置いたりといった、居住者の行為も天井面に映り込んで、居住者オリジナルの室内風景が視線の広がりとともに形成されます。キッチンには着脱式パーティションを設置することで、オープン/クローズどちらも可能な、より高度な自由度とSOHO対応を実現しました。バスルームはガラス張りとすることで、直接外部の視線にさらされることなく長く快適に過ごすことのできる「視線の広がり」を確保しました。

計画概要

所在地/福岡県福岡市中央区赤坂
用途/賃貸型集合住宅
専有面積/66.12m2
竣工/2012年2月
施工/株式会社村上建総
撮影/針金洋介、Techni Staff

E-book

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