Yusaku Matsuoka Portfolio
松岡祐作デザインオフィスの「これまでのプロジェクト」
Ds' face2
ガラス貼りの外観と伸びやかなスケールの階段室、
そしてニュートラルなテイストが特徴の多目的型商業ビル
設計指針
敷地のある福岡の大名界隈は、飲食店・物販店・美容室といった様々な商業プログラムが展開されています。それらに応じて、建築・内装デザインにも様々な色や材質、形態が用いられています。
典型的なアジアの一風景です。このコンテクストにおいて、商業建築は、前述したアジアの風景と、建物自身の内装デザインの境界に位置します。そこに求められるものは、従来の「自己完結型」の、設計手法や際立つ素材の採用ではなく、
☐境界という視点で空間を構築していくこと
☐内装デザインを納めるハコとしての役割を見つめ直すこと
☐形態レベルで、このコンテクストの中での確固たる存在方法を選択すること
であると考えました。
それらを踏まえた上で、設計においては、階段室・カーテンウォールといった建築の主要素を、明確に分節し、出来るだけ長く、伸びやかな直線で構成する手法を用いました。階段室には、 3 層・約 10 メートルの天井高さを持つ直階段をデザインすることで、特有の雑然とした街並から建物内部への導入に、動線・視線上の一定の距離を持たせています。カーテンウォールにはフレームレスの工法を用い、それ以外には建築に開口部を設けないことで、内装デザインの照明計画に配慮しました。全体を構成する長い直線は、この街並に対しては建築を、建築に対してはそれよりかなり小さなスケールで展開される内装デザイン・商品を、それぞれ際立たせる働きを意図しました。
計画概要
所在地/福岡県福岡市中央区大名
構造・規模/S造4階建
建築用途/スケルトン貸商業ビル
建築面積/80.48m2
延床面積/289.20m2
竣工/2002年2月
施工/谷口建設株式会社
撮影/淺川敏/ZOOM
☐株式会社スピングラス・アーキテクツと共同設計
☐内装デザインは、コム・デ・ギャルソンによる
E-book
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